エアコン工事の仕事を安定させるには?繁忙期だけに頼らない業務委託の考え方

エアコン工事業者にとって、夏の繁忙期は一年の売上を大きく伸ばせる重要な時期です。一方で、長く事業を続けていくことを考えると、夏だけ仕事が集中する働き方には難しさもあります。

7月や8月は予定が埋まっているのに、気温が下がるにつれて工事件数が減り、「もう少し年間を通して仕事量を安定させたい」と感じた経験があるエアコン工事業者も多いのではないでしょうか。

エアコン工事の業務委託で安定した仕事量を確保するためには、単純に繁忙期の工事件数を増やすだけではなく、どのような仕事を扱っている取引先なのかを見ることも重要です。

エアコン工事は季節によって仕事量が変わりやすい

家庭用ルームエアコンは、気温が上がる春から夏にかけて取付工事や入替工事が急増します。

特に家電量販店のエアコン工事では、猛暑になると一日に複数台の取付を担当することも珍しくありません。効率よく現場を回ることができれば、大きな売上をつくれる時期でもあります。

しかし、繁忙期の工事量だけを基準に取引先を選んでしまうと、秋以降に仕事量が大きく減ってしまう可能性があります。

個人事業主や一人親方としてエアコン工事を続けていくのであれば、「夏にどれくらい稼げるか」だけではなく、「一年を通してどのような仕事を受けられるか」という視点も持っておきたいところです。

仕事の入口を複数持つことが安定につながる

エアコン工事というと、家電量販店からの仕事をイメージする方が多いと思います。

もちろん、家電量販店の工事はエアコン業者にとって非常に大きな仕事の一つです。ある程度まとまった工事件数が発生しやすく、繁忙期には高い稼働率を維持しやすいというメリットがあります。

ただし、仕事の入口は量販店だけとは限りません。

不動産関係の入替工事、通販で販売された商品の取付工事、住宅設備に関連する工事、工務店などから依頼される工事など、エアコン取付の仕事が発生する場所はさまざまです。

複数の仕事の入口を持つことで、一つの取引先や一つの販売経路の仕事量が落ちた際にも、別の案件で補いやすくなります。

エアコン工事の協力業者として長く安定して働くのであれば、この「仕事の入口がいくつあるか」は意外と重要なポイントです。

エアコンだけにこだわり過ぎないことも大切

エアコン工事業者として経験を積んでいくと、ルームエアコンの標準工事だけでなく、さまざまな住宅設備の仕事に触れる機会があります。

もちろん、資格や経験が必要な工事を無理に引き受ける必要はありません。

ただ、エアコン取付で培った電気工事や住宅設備に関する知識は、別の仕事でも役立つことがあります。

例えば、現場で壁内部の構造を考えながら据付板を固定する技術、電源や専用回路を確認する知識、配管経路を考える力、お客様の住宅を傷つけずに施工する意識などは、エアコン工事以外の住宅設備工事にも共通する部分があります。

繁忙期にはエアコン工事を中心に稼働し、工事件数が落ち着く時期には別の住宅設備工事にも対応できるようになると、年間を通した働き方の選択肢はさらに広がります。

業務委託先は「単価×件数×効率」で考える

エアコン工事の業務委託先を探す際、どうしても最初に目が行くのが工事単価です。

単価はもちろん重要です。

しかし、実際の利益を考えるなら、単価だけでは判断できません。

一日の工事件数、現場間の移動距離、部材の負担、追加工事の発生状況、支払い条件などによって、同じような単価でも手元に残る金額は変わります。

例えば、一件当たりの単価が高くても現場同士が離れていれば、一日の施工件数が減り、燃料代や移動時間も増えます。

反対に、ある程度近いエリアに現場がまとまっていれば、移動時間を抑えながら工事件数を確保しやすくなります。

エアコン工事業者として売上を安定させたい場合は、「一件いくらか」だけを見るのではなく、「一日を通してどのような働き方になるか」まで考えることが大切です。

無理な工事件数を回すことが正解ではない

夏になると工事依頼が一気に増えるため、できるだけ多くの現場を回りたいと考えるのは自然なことです。

しかし、工事件数を詰め込み過ぎれば、確認不足や施工ミスのリスクも高くなります。

真空引き、フレア接続、ドレン勾配、据付板の固定、電圧確認、試運転など、エアコン工事には省略できない工程があります。

一件の手直しが発生すれば、再訪問に必要な時間や移動コストだけでなく、その日に予定していた別の現場にも影響します。

長期的に見ると、自分が確実に施工できる件数を把握し、品質を維持しながら稼働する方が安定した売上につながります。

「たくさん回れる業者」だけではなく、「安心して継続して仕事を任せられる業者」になることが重要です。

エアコン工事業者にとって取引先選びも経営の一部

エアコン工事の個人事業主や一人親方は、自分自身が施工者であると同時に経営者でもあります。

どこのエアコン工事業務委託先と取引するのか、どのエリアで稼働するのか、繁忙期に何台受けるのか、閑散期をどうするのか。

こうした判断の積み重ねによって、年間の売上や働きやすさは大きく変わります。

現在の取引先に大きな不満がなくても、「もう一つ仕事の入口を増やしておきたい」「閑散期の案件を確保したい」「来年の繁忙期に向けて選択肢を増やしたい」と考えるのであれば、新しいエアコン工事の業務委託先を探しておくことには意味があります。

エアコン工事協力業者募集の情報を見る際は、単価だけではなく、仕事量、案件の種類、対応エリア、支払い条件、施工業者へのサポートまで確認してみてください。

自分に合った取引先を増やすことは、目先の工事件数を増やすだけではなく、エアコン工事業者として長く安定して仕事を続けるための選択肢を増やすことにもつながります。


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