エアコンのガス漏れはなぜ起きるのか?原因と対策を徹底解説!

エアコンは私たちの生活に欠かせない存在ですが、長年使用していると「冷房が効かない」「暖房が弱い」といったトラブルが発生することがあります。その原因のひとつが冷媒ガス(フロンガス)の漏れです。ガス漏れが起こると、エアコン本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、最悪の場合、機器の故障にもつながります。
では、なぜエアコンのガス漏れが起きるのでしょうか?その主な原因と対策について、詳しく解説していきます。
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1. そもそもエアコンの「ガス」とは?
エアコンの冷房や暖房の仕組みを理解するには、「冷媒ガス(フロンガス)」の役割を知ることが重要です。
エアコンは室内機と室外機をつなぐ冷媒配管を通じて、冷媒ガスを循環させることで室内の温度調整を行っています。この冷媒ガスが適切に充填されていないと、以下のようなトラブルが発生します。
• 冷房や暖房の効きが悪くなる
• 運転効率が低下し、電気代が無駄にかかる
• コンプレッサー(圧縮機)に負担がかかり、故障しやすくなる
つまり、エアコンの性能を最大限に引き出すためには、冷媒ガスが漏れないことが大前提なのです。
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2. エアコンのガス漏れが発生する主な原因
ガス漏れが起きる原因はさまざまですが、以下の5つの要因が特に多く見られます。
① 施工ミスによる配管の接続不良
エアコンの取り付け工事の際、配管の接続部(フレア接続部)を適切に締め付けていなかったり、フレア加工が不十分だったりすると、そこからガスが漏れ出す可能性があります。施工時のトルク不足や、締め付けすぎによるナットの破損も、ガス漏れの原因となります。
対策
• 施工時に適切なトルクでナットを締める(トルクレンチを使用)
• フレア加工を丁寧に行い、ガス漏れを防ぐ
• 施工後のガス漏れチェックを徹底する
② 配管の破損や劣化
エアコンの配管は長年使用すると、劣化してひび割れたり、外的要因で破損することがあります。特に室外機の近くの配管は、直射日光や風雨の影響を受けやすく、傷みが早く進行します。
また、稀にですが、ネズミや鳥が配管をかじることで穴が開き、ガスが漏れるケースもあります。
対策
• 配管を保護カバーやテープで適切に覆う
• 定期的に配管の状態を点検し、異常がないか確認する
• むき出しの配管はできるだけ保護材で覆い、ダメージを防ぐ
③ 室外機の振動や衝撃
エアコンの室外機は運転中に振動します。その振動が配管に伝わり、接続部が緩んだり、金属疲労による亀裂が発生することがあります。また、台風や地震などの自然災害による衝撃で、配管や接続部が損傷することも考えられます。
対策
• 室外機を安定した場所に設置し、不要な振動を抑える
• 震災後や台風後には配管の状態をチェックする
• 室外機の脚に防振ゴムを敷き、振動の影響を軽減する
④ 金属の腐食や錆び
エアコンの配管や接続部の金属部分が錆びると、微細な穴が開いてガスが漏れることがあります。特に、海沿いの地域では潮風の影響で金属部分が早く腐食するため、注意が必要です。
対策
• 定期的に配管や室外機を清掃し、湿気がこもらないようにする
• 金属部分に防錆塗装を施す
• 海の近くでは防錆カバーを活用する
⑤ 修理やメンテナンス時のミス
修理やメンテナンスの際に冷媒の補充を誤ると、ガス漏れの原因になります。例えば、修理時に配管を開放した際、適切な処理をせずに運転すると、ガスが抜けてしまう可能性があります。
対策
• 修理時には必ず真空引きを実施する
• 適切な冷媒量を充填する
• 作業後の漏れチェックを徹底する
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3. ガス漏れの症状と確認方法
ガス漏れが発生すると、次のような症状が現れます。
ガス漏れの主な症状
• 冷房や暖房の効きが悪い
• エアコン運転中に「シュー」という異音がする
• 室外機の配管に霜がつく
• 設定温度になかなか到達しない
ガス漏れの確認方法
• マニホールドゲージを使用して冷媒圧を測定
• 電子式リークテスターでガス漏れを検知
• 石鹸水を接続部に塗り、泡が出るか確認する
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4. ガス漏れを防ぐための対策
ガス漏れを未然に防ぐためには、以下の対策を徹底することが重要です。
1. 施工時のチェックを徹底する
o フレア加工や締め付けを適切に行う
o 真空引きをしっかり実施する
2. 定期点検・メンテナンスを実施
o 配管の状態を年に一度はチェックする
o 錆びや腐食がないか確認する
3. 室外機や配管の保護を強化
o 配管を保護カバーで覆い、直射日光や衝撃を防ぐ
o 室外機の振動を抑えるために防振ゴムを設置する
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5. ガス漏れが発生したらどうする?
もしガス漏れが起きた場合は、すぐに修理し、適切な量の冷媒ガスを補充することが大切です。
対応策
• ガス漏れ箇所の特定と修理(破損部の交換・接続部の締め直し)
• 適正な冷媒量の充填
• 修理後の漏れチェックを徹底
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まとめ
エアコンのガス漏れは、施工ミスや配管の劣化、振動や腐食などが原因で発生します。適切な施工や定期的な点検を行い、ガス漏れを未然に防ぐことが重要です。エアコンの効きが悪くなったと感じたら、早めの点検・修理をおすすめします!


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