エアコンの設置現場では、毎回同じような条件なんてまずありませんよね。お客様の住まいの形状や立地、希望によって、毎回“正解”が変わってくるのがこの仕事の面白さでもあり、難しさでもあります。
中でも、室外機の「屋根置き設置」って、工事する側からすると少し緊張する現場ではないでしょうか?
スペースの問題からやむを得ず屋根の上に室外機を置くというケースは年々増えてきていますが、そのぶんリスクも大きいのが正直なところ。
今回は、そんな屋根置き工事に潜む「落とし穴」と、それを避けるためのプロ目線の施工ポイントをたっぷりお話します。
もしあなたが他社でエアコン工事を請け負っている業者さんなら、この記事を通して「この現場、うちならもっと丁寧に仕上げられるな」と思ってもらえるはずです。
そして、そんな技術力や丁寧な仕事ができる仲間と、ぜひ当社は一緒に仕事がしたいと本気で思っています。
屋根置きの基本を押さえよう。架台を使わないのは完全NG
まず基本中の基本ですが、屋根に室外機を置くときに、架台を使わないのは絶対に避けるべきです。直接屋根材の上に置くなんて言語道断。
なぜかというと、屋根材はもともと人や荷重を支える構造になっていないため、長期的に見て破損リスクが非常に高いからです。
また、排水や風、振動の影響も受けやすくなります。
専用の屋根置き架台を使い、建物にしっかりと固定すること。これは現場の状況によってアンカー固定が必要な場合もありますし、屋根材に穴を開ける場合は確実な防水処理を施す必要があります。
このあたりの判断は現場経験がものを言いますが、経験が浅い業者ほど「とりあえず置けたらOK」という施工をしてしまいがち。
それが数ヶ月後の雨漏りや室外機のズレにつながり、再施工・クレームにつながるわけです。
強風対策を怠ると命取り。しっかりと固定できていますか?
屋根上は当然ながら風の影響を強く受ける場所です。特に台風や突風が吹く地域では、「飛ばされた」「ズレた」「隣家に落ちた」という事故が実際に起きています。
その多くが、架台やアンカーの固定不足が原因です。
当社では、設置前に必ず風速・風向の履歴をチェックし、そのうえでアンカーボルトの打ち込み、金具の選定、補強の有無を判断します。
一見大げさに見える施工でも、お客様が長く安心して使っていただくためには、やりすぎくらいがちょうどいいのです。
こういった強風対策をきっちり行う業者は、現場での信頼も厚く、次の現場依頼も途切れにくい傾向にあります。これは量販案件でも、リフォーム案件でも共通です。
防振・防音の対策ができているか?夜間のクレーム予防が信頼に直結
屋根の上に室外機を置いたら、当然、振動や音が建物に伝わりやすくなります。
これは施工当日ではなく、しばらく経ってから「夜中にゴーゴーうるさい」「家全体が響く」といった形でクレームになることもあります。
防振ゴムや防振架台を使って、振動をしっかり吸収してあげることが、トラブル回避の第一歩です。
また、架台と屋根の間にゴムパッドを入れることで、さらに音の伝わりを軽減できます。
細かいことかもしれませんが、こういった気配りが「この業者は丁寧だ」と感じてもらえる部分でもあり、エンドユーザーからの紹介やクチコミにもつながる要素です。
ドレン排水を侮るな。屋根上だからこそ配管設計が大切
屋根置きのとき、意外と多いのがドレン水のトラブルです。
排水口の勾配が甘くて逆流したり、水がたまって架台周辺に腐食が起きたり…。しかも屋根の上だと確認しにくく、トラブルの発見が遅れがちになります。
基本は、勾配をしっかり取りながら、雨水と分離した形でのドレン処理。
排水先が確保できないときには、ドレンアップポンプの導入や、別ルートでの配管設計も選択肢になります。
ここで手を抜くと、あとから再施工になってしまい、業者の信用が一気に落ちます。だからこそ、排水ルートの設計はしっかりやること。
そしてそれをお客様に説明できることが、施工者としての説得力になります。
安全対策が甘い業者は、もう選ばれない時代
屋根の上は高所作業。これは間違いなく命に関わる作業です。
「慣れてるから大丈夫」「すぐ終わるから平気」そんな油断が事故を呼びます。
現場では必ずフルハーネス着用を徹底し、安全帯の掛け位置や動線を事前に確認すること。
さらに2人作業を基本とし、荷物の上げ下ろしや設置時のバランスに気を配ることで、事故のリスクを最小限に抑えます。
実際、現場で事故が起きると、その案件だけでなく、その後の取引にも大きな影響が出ます。
「ちゃんと安全対策してくれる業者」と思われるか、「適当に済ませてる業者」と思われるかで、紹介件数や継続依頼の数は大きく変わってきます。
まとめ:屋根置きこそ、技術と信頼の見せ所
屋根置きの室外機設置は、正直、地味だけど難易度の高い仕事です。
見えない部分にこそ“職人の技術と気遣い”が問われるからこそ、「ちゃんとやってる業者」はリピートされ続けますし、「適当に済ませる業者」はすぐに切られます。
もし今、「うちは屋根置きの現場にはあまり自信がない」という方がいたら、ぜひ一度、当社の現場を見てみてください。
その丁寧さ、確認の細かさ、そして安全管理のレベル感に、きっと納得していただけるはずです。
そして、そんな現場で一緒に仕事をしたいと思ってくれるエアコン業者さんとは、ぜひ長く付き合っていきたいと考えています。
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