梅雨が近づいてくると、エアコン業者にとっては繁忙期の始まりでもあります。気温が急激に上がるわけではないこの時期に、なぜかエアコンの点検や修理の依頼が増えてくる…。その大きな要因の一つが、「エアコン内部に発生するカビ」です。冷房を久々に稼働させた途端、「なんだかカビ臭い」「くしゃみが止まらない」「子どもが咳をし始めた」など、エアコン内部の衛生状態が原因で起こるトラブルが一気に表面化してくるのが、まさにこの梅雨の時期なのです。
このブログでは、エアコン工事業者がこの梅雨時期に気をつけるべきカビトラブルのメカニズムから、クレームを防ぐための施工配慮やアフター提案の重要性まで、実際の現場経験に基づいて詳しくご紹介します。今後の仕事量を安定させ、リピーターを増やすきっかけにしていただければと思います。
なぜ梅雨時期はエアコンのカビトラブルが急増するのか?
エアコン内部にカビが発生する要因はさまざまですが、中でも梅雨の時期は特にそのリスクが高まります。理由は単純明快で、「湿度」「ホコリ」「温度」というカビの三大好物が揃うからです。湿度70%を超えることもある梅雨は、まさにカビにとっての繁殖シーズン。そこに加えて、冷房の使用によってエアコン内部で結露が発生すれば、もはやカビにとっては「理想の繁殖環境」となってしまいます。
また、長期間使用していなかったフィルターや熱交換器にはホコリが蓄積しており、それがカビの栄養源になります。送風ファンやドレンパンにカビが付着すれば、エアコン運転開始と同時にカビの胞子が空気中に放出され、室内に広がっていくのです。
カビが原因で起きる代表的なトラブル事例
エアコン内部に発生したカビが原因となって、以下のようなトラブルが実際に現場では発生しています。
- 悪臭トラブルによるクレーム
お客様から「エアコンをつけた瞬間、カビ臭がする」「部屋中に変な臭いが充満する」といった問い合わせが殺到するのは、まさにこの梅雨のタイミングです。 - 健康被害の申告
カビの胞子が空気中に舞い、それを吸い込むことで、アレルギー反応や喘息、咳などが悪化するケースがあります。特に小さなお子様や高齢者のいるご家庭では、このリスクが高く、信頼を失う大きな要因になりかねません。 - 冷房効率の低下・電気代の増加
熱交換器にカビやホコリが付着して冷却効率が下がると、冷房能力が落ちて余分に電力を消費するようになります。 - 内部部品の故障
カビによってモーター部分や基盤に湿気が伝わり、腐食が進んで故障を引き起こすケースも報告されています。
こうしたトラブルを「未然に防ぐ」のが、信頼されるエアコン業者の役割であり、今後長く付き合いたいと感じてもらえるきっかけになるのです。
梅雨前にやるべき「プロとしての一歩先の対応」
お客様から「エアコンの調子が悪い」「臭いが気になる」と言われてから動くのでは、完全に“後手”です。大切なのは、梅雨前の段階でアドバイス・提案・清掃をセットで行うことです。
- 分解洗浄の提案
カビトラブルを本気で解消するなら、フィルター清掃だけでは不十分です。送風ファンや熱交換器内部の分解洗浄を、専門業者としてしっかり提案しましょう。「内部にカビが繁殖している場合は表面清掃だけでは根本解決できません」と、事前に伝えることで、お客様の安心にもつながります。 - 施工時の排水設計にも一工夫
室内機の設置時に、ドレンホースの勾配不足や排水経路が悪いと内部に水がたまり、結果的にカビの温床になりやすくなります。現場では「ただ取り付ける」だけでなく、「この環境では排水が滞らないか?」を意識することが、施工ミス防止とクレーム回避に繋がります。 - 送風運転の活用方法を伝える
冷房後に送風運転を15分ほど行うことで内部乾燥ができ、カビの発生を抑えることができます。このような使い方のコツを丁寧に説明するだけでも、「この業者は違うな」と思ってもらえる要素になります。
カビのクレームは“対応力”で印象が180度変わる
実際、エアコンのカビトラブルでクレームになってしまった場合でも、対応次第で印象は大きく変わります。
「すぐ来てくれて助かった」「詳しく説明してくれて安心した」という声があがる業者は、たとえ最初にトラブルがあったとしても、お客様から信頼を得るケースが非常に多いです。逆に、「後回しにされた」「掃除したのに臭いが消えないと言ったら無視された」という対応では、今後の紹介やリピートには繋がりません。
この“対応力”こそが、繁忙期後のオフシーズンにも仕事を継続的に受注できるかどうかを左右するポイントです。
最後に|選ばれるエアコン業者であるために
カビ問題というのは、目に見えにくく、お客様側からは判断が難しいトラブルです。だからこそ、エアコン業者の知識と提案力が価値を持ちます。ただ取付けて終わりではなく、梅雨時期の使用を見越して「この時期こそ注意すべきカビの話」を伝えられる業者は、確実に選ばれます。
また、協力業者として当社とパートナー関係を築く方にも、こうしたトラブルの予防提案ができる対応力を持つ方は、間違いなく重宝されます。今後も需要が増え続けるエアコン業界において、「技術+提案」のバランスを持つ人材・企業は、多くの現場で必要とされていくでしょう。
梅雨は、カビだけでなく業者としての信頼性が試される季節です。丁寧な施工、確実な清掃、先回りした提案を通じて、「この業者と仕事をしたい」と思わせる動きを今から意識してみてはいかがでしょうか。
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