エアコンの取り付け工事において、「配管・据付・真空引きができればOK」と考えている方は、実はまだ半分しかできていないとも言えます。もうひとつの大切な要素が、“電気周りの確認と対応”です。
特にコンセントの形状や電圧の違い、専用回路の有無、分電盤からの距離などは、工事の可否や追加工事の要否を左右する重要なポイント。ここを事前に見落としてしまうと、現場で「作業ができない」「後日工事になる」「追加料金で揉める」といったトラブルに直結します。
今回は、エアコン工事業者が“現場で信頼される存在”になるために知っておくべき、電気工事対応の知識とチェックポイントを紹介します。「できる職人はここまで見ている」という視点をお伝えできればと思います。
室内機設置前に確認すべき「コンセントの形状」と「電圧」
まず、基本中の基本ですがコンセントの形状確認は絶対に見落としてはいけません。たとえば、冷房専用の6畳用なら100Vが多いですが、20畳用クラスのパワフルな機種では200Vが必要なケースが大半です。にもかかわらず、設置予定の場所にあるコンセントが100Vのままだと、当然ながら接続できません。
また、差込口の形状も機種によって異なるため、ブレード(平行型)、エルバー(T字型)、またはアース付きのタイプなど、事前確認が必須です。事前に現地調査がない案件であっても、工事当日に配線・電圧・形状が一致しているかどうかを必ずチェックする習慣をつけましょう。
最近では「家電量販店からの設置指示書に記載がない」「間取り図にエアコン専用コンセントと書かれていたが、実際は別の機器と共用だった」といったケースも見られます。こうした“図面と現実の違い”に気づけるのも、経験値と現場目線の大きな違いになります。
分電盤(ブレーカー)の確認を怠ると“取り返しのつかない事故”につながる
エアコンの取り付けには、専用回路の有無も極めて重要なポイントです。特に200Vのエアコンを導入する場合、他の電化製品と共用している回路ではブレーカーが落ちやすくなるだけでなく、最悪の場合、火災や過電流による機器の破損にも繋がりかねません。
分電盤を開けてみて「エアコン専用」とラベルが貼られているブレーカーがあるかどうか。さらにその回路が実際に該当の部屋に来ているかどうか。配線が怪しい、古い、容量オーバーの可能性がある、という場合は電気工事士の判断が必要になります。
なお、古い戸建てやアパートでは、そもそもブレーカー容量が小さく(30A以下)、新しいエアコンを入れると同時に容量アップが必要になることもあります。特に冬場の暖房と電子レンジ、洗濯機、IHヒーターなどを同時に使うような家庭では、既存容量では完全にオーバーするケースが多く見られます。
つまり、エアコンを取り付ける工事とはいえ、建物の電気設備全体を俯瞰できる視点が求められているのです。
「電気工事はしないから関係ない」はもう古い考え方
中には、「自分は冷媒配管だけやるので電気工事は専門外です」という方もいらっしゃると思います。もちろん、第二種電気工事士の資格がない場合は分電盤からの配線工事はできませんし、無資格での作業は絶対にNGです。
しかしながら、最近の現場では**“資格の有無に関わらず、状況を把握して説明できる人”が求められている**というのが実情です。
たとえば、
- 「このコンセントは200Vですが、エアコンが100Vなので変換が必要ですね」
- 「分電盤に空きがないので、新しく回路を追加する工事が必要です」
- 「今の容量では負荷がかかりすぎるので、ブレーカーの容量変更も検討した方が良いです」
といった**“判断と説明”ができるだけでも、お客様や元請けからの信頼は段違い**です。
また、信頼できる電気工事士と提携しておくことで、「うちは電気対応も一括で任せられますよ」という安心感を与えられます。最近は量販店からも「一括対応できる業者」のニーズが増えてきており、仕事の幅を広げる意味でも“電気まわりへの理解”は大きな武器になります。
現場で差がつく!プロが見ている「配線の距離」「通線ルート」の視点
さらに一歩踏み込んで、配線の長さ・ルート・美観まで意識できると、施工品質の差は歴然です。
例えば、新築戸建てで「分電盤が1階、エアコンが2階の角部屋」などの場合、壁の中や床下に通せないと露出配線になってしまうケースもあります。その際、「どうやって最短で、かつ見た目を損なわずに配線するか」を考えられる職人は、本当に重宝されます。
また、天井裏を使う場合も、断熱材や筋交いの位置、雨漏りリスクなどを想定したルート選定が求められます。このような判断ができるかどうかで、工事全体の完成度は大きく変わってきます。
「電気にも強い職人」は、これからもっと選ばれる存在になる
今後のエアコン工事市場では、「ただ取り付けるだけの業者」から、「周辺工事も含めてトータル対応できる業者」へとニーズがシフトしていきます。電気の知識がある人、電気工事士との連携がスムーズな人、そしてお客様に説明できるだけの引き出しを持った人は、間違いなく信頼され、次の現場も任せてもらえるようになります。
特に今は、リフォームやリノベーション物件でのエアコン設置依頼も増えており、複雑な電気系統や特殊な工事が求められる現場も少なくありません。そうした現場をスマートにこなせるかどうかが、今後の工事案件を安定的に受ける鍵になると感じています。
まとめ:電気の知識がある=対応力がある。信頼される業者は“そこ”を押さえている
エアコン工事は「冷媒配管」「据付」「真空引き」だけでは完結しません。コンセントの電圧や形状、分電盤の確認、専用回路の有無など、“電気工事の知識”を持っていることが、信頼される工事業者の条件になりつつあります。
資格がなくても判断できる目を養い、必要であれば電気工事士と連携して対応できる体制を作っておく。これができれば、あなたの施工力と対応力は、確実に次のステージに上がります。
もし、「技術力には自信があるけど、仕事が安定しない」「お客様からの信頼をもっと得たい」と感じている方がいれば、ぜひ“電気周り”のチェックを見直してみてください。見積もり時にそこまで気が付く施工者は、間違いなく選ばれる存在です。
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