真冬のエアコン工事で気を付けたいポイント

冬になると、エアコン工事の現場には夏とはまったく違う難しさがあります。寒さや乾燥、そして雪や氷といった自然環境が加わることで、作業の安全面や施工品質に影響を及ぼすことも少なくありません。この記事では、真冬にエアコン工事を行う際に注意すべきポイントを、実際の現場目線で詳しく解説していきます。これから協力業者として仕事を増やしたい方、冬場のトラブルを減らしたい方にも役立つ内容です。

冬場のエアコン工事が難しい理由

真冬のエアコン工事で最も大きな違いは「気温」と「湿度」です。気温が低いと、室外機の作動に影響が出るほか、配管の取り扱いにも注意が必要です。銅管は冷えると硬くなり、無理に曲げると亀裂や潰れが生じやすくなります。また、真冬は結露や凍結のリスクも高まるため、夏場と同じ感覚で作業をしていると後々トラブルが発生することもあります。

さらに、暖房運転時は冷房とは逆に熱の流れが変わるため、室外機の霜付きやドレンホースの凍結などが起こりやすいのも冬特有の現象です。こうした点を理解しておくことが、真冬の工事を安全かつ確実に進める第一歩になります。

室外機の設置場所と霜・雪対策

冬場のエアコン工事でまず確認したいのが、室外機の設置環境です。外気温が低く湿度が高い環境では、室外機に霜が付きやすくなり、これが原因で暖房能力が低下することがあります。特に北向きの壁際や風通しの悪い場所、地面が凍るような位置に設置すると、霜取り運転の頻度が増え、効率が落ちてしまいます。

理想的なのは、直射日光が多少当たる場所で、風の通りが良く、雪や氷が溜まりにくい場所を選ぶことです。もし雪が積もりやすい地域であれば、簡易屋根を設置したり、ブロックで少し高さをつけたりするなどの工夫が必要です。防雪フードの取り付けや、排水経路の確保も忘れてはいけません。

また、霜取り運転が頻発する場合には、お客様に「暖房が効きにくくなるタイミングがあります」と一言伝えておくだけでも印象が違います。現場でのちょっとした説明や気配りが信頼を生むのです。

ドレインホースと配管の凍結防止

真冬で最も多いトラブルの一つが、ドレインホースの凍結です。特に暖房時は霜取り運転で発生する水が凍りつき、ドレインが詰まって水漏れを起こすケースがあります。これを防ぐためには、ホースの先端を地面に直接接触させず、凍りにくい位置に逃がすことが重要です。

また、配管部分の保温も怠ってはいけません。銅管が外気に直接さらされると、冷媒の流れに影響が出るだけでなく、結露や凍結の原因になります。配管カバーや断熱材をしっかりと巻き、特に壁の貫通部分には隙間ができないよう注意が必要です。施工の丁寧さがそのままトラブル防止につながる部分です。

室内側の注意点と暖房効率の確保

冬場は室内機側の設置にも配慮が必要です。暖房運転では、温かい空気が上にたまりやすく、部屋全体を暖めるには風向きや風量の設定がポイントになります。設置後に試運転を行う際は、風向きを「下向き」に調整し、室内全体に熱が行き渡るように確認しましょう。

また、断熱が不十分な住宅では、いくら高性能なエアコンを取り付けても暖房効率が上がりません。施工後に「窓際から冷気が入っているようです」「カーテンを厚手のものに変えるだけでも暖まり方が違います」といったアドバイスをすることで、信頼を得られるケースもあります。技術だけでなく、こうした提案力が協力業者として選ばれる理由にもなります。

電源・配線チェックは入念に

冬は暖房を多用するため、電気の使用量が増えます。そのため、分電盤の容量や電圧をしっかり確認しておくことも大切です。特に200V機種を取り付ける場合は、専用回路の有無やブレーカー容量を必ずチェックしましょう。施工ミスによるブレーカー落ちや過負荷は、後のクレームにつながる可能性があります。

また、古い住宅では電線が細かったり、接続部が劣化しているケースもあります。冬は特に乾燥によって接触不良が起こりやすいため、電線の被覆や端子部の状態も確認し、少しでも不安があれば交換を提案することをおすすめします。

現場の安全管理と作業環境への配慮

寒い日の工事では、現場の安全管理も欠かせません。冷えた手で工具を扱うと滑りやすく、落下や怪我のリスクが高まります。防寒手袋を着用する、作業前にストーブなどで手を温めるといった準備も大切です。屋根上や高所作業では、霜や氷が残っている場合もあるため、必ず足場を確認し、滑り止めのついた靴を使うようにしましょう。

また、冬場は日照時間が短く、午後4時を過ぎると暗くなる地域も多いです。照明器具の持参や、作業時間の調整も必要です。お客様への訪問時間を柔軟に対応できる業者は、それだけで信頼度が上がります。

冬の工事で信頼される業者になるために

真冬は閑散期と思われがちですが、実はエアコン業者にとって大きなチャンスの時期でもあります。寒い時期でも丁寧に施工できる業者は、夏の繁忙期にも必ず声がかかります。冬場のトラブルを減らし、快適な暖房環境を提供できる技術者こそ、本当に信頼される存在です。

お客様から「寒い中でも丁寧に作業してくれた」「冬なのにしっかり暖まる」と言われるようになれば、その評価が次の仕事につながります。冬は厳しい環境の中でこそ、職人としての姿勢が問われる季節です。安全第一で、品質を落とさず、一つひとつの現場を丁寧にこなすこと。それが、信頼されるエアコン工事業者としての一番の近道です。


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