エアコンから考えられる火災の原因とその対策

私たちの生活に欠かせない存在となったエアコンは、夏の猛暑や冬の寒さを乗り切るために必須の家電といっても過言ではありません。しかし一方で、エアコンは電気製品である以上、火災につながるリスクを抱えていることをご存じでしょうか。実際に消防庁の調査によると、毎年エアコンに起因する火災が一定数発生しており、その多くは「経年劣化」や「不適切な使用方法」が原因とされています。ここでは、エアコン火災の代表的な原因を掘り下げ、業者としてもお客様に伝えておきたいポイントを整理してみたいと思います。

経年劣化によるリスク

まず最も多いのが、長年使用したことによる劣化です。一般的にエアコンの寿命は10年程度といわれていますが、寿命を超えて使用していると内部の電気配線やモーター部分の絶縁劣化が進み、発熱やショートを起こしやすくなります。とくに夏場は長時間運転が続くため、部品への負担が大きくなり、火花や発煙につながるケースもあるのです。実際に火災事例を見ても「使用15年を超えた古い機種からの出火」というケースは少なくありません。業者として取り付けや点検を行う際には、製造年数を確認し「安全のために買い替えを検討した方がいいですよ」と伝えてあげることも大切です。

電源コードや配線のトラブル

次に多いのが電源まわりのトラブルです。エアコンは稼働時に大きな電流が流れるため、延長コードやタコ足配線を使用していると接触不良を起こしやすく、そこから異常発熱が発生して火災に至ることがあります。本来、エアコンは分電盤から直接専用回路を設けて使用するのが基本であり、他の家電と併用すること自体がリスクを高める行為です。特に古い住宅ではコンセント自体が劣化していることも多く、緩んだ差し込み口から火花が出て出火するケースも報告されています。私たち施工業者としては、工事の際に「必ず専用回路で使用すること」「延長コードは使わないこと」を徹底してお伝えする責任があります。

不適切なクリーニングによるショート

エアコン内部のカビやホコリが気になるからと、市販のスプレーや高圧洗浄機を使って自己流で掃除をされる方もいますが、これが思わぬ火災につながることがあります。電装部や基板部分に洗浄液や水分がかかると、乾き切らない状態で通電した際にショートを起こして発火してしまうのです。私たち業者が行うエアコンクリーニングでは、電装部分をしっかり養生し、必要に応じて完全に乾燥させてから復旧します。ここに素人作業との大きな違いがあり、お客様に「自分でやると火災につながる危険があるので専門業者に任せてください」と伝えることは、お客様の安全を守る大切な役割だといえます。

室外機の詰まりや異物の侵入

火災の原因は室内機だけではありません。屋外に設置される室外機も大きなポイントです。室外機の周辺に落ち葉やゴミが溜まったまま放置されると通風が悪くなり、モーターやコンプレッサーに負担がかかり異常発熱することがあります。また、小動物が内部に侵入して基板をかじるとショートを起こすこともあります。さらに、室外機の排気口を塞いでしまうような物の置き方をすると冷却効率が下がり、過熱して火災の原因になるケースも考えられます。設置工事の際には「周囲に可燃物を置かないこと」「定期的に掃除をすること」をきちんと説明することが大切です。

初期症状を見逃さないこと

エアコンからの火災は、いきなり大きな炎になるわけではなく、必ず何らかの前兆があります。焦げ臭いにおいがする、運転中に異音がする、ブレーカーがよく落ちる、あるいはコンセントが熱を持っているといったサインは要注意です。こうした異常を感じたときに、すぐ使用を中止して点検を依頼すれば火災を未然に防ぐことができます。業者として現場に伺った際には、お客様から「最近ちょっと変なにおいがするんです」といった声があれば見逃さず、念入りに確認することが信頼につながります。

火災を防ぐために業者ができること

私たちエアコン工事業者が果たすべき役割は単なる取り付け作業だけではありません。正しい施工を行い、専用回路での使用を徹底し、室外機の設置環境にも配慮すること。そして、お客様に「こうした使い方は危険です」「異常を感じたらすぐ連絡してください」と伝えることが、火災リスクを減らすための大切な業務なのです。特に繁忙期は作業が立て込み「とにかく数をこなす」ことに意識がいきがちですが、安全性を疎かにすると大きなトラブルにつながり、結果的にクレームや信用失墜につながります。長い目で見れば「丁寧で安全を重視する業者」と評価される方が確実に得をしますし、協力業者としての信頼も厚くなります。

まとめ

エアコン火災の原因は、経年劣化、電源コードや配線の不良、不適切なクリーニング、室外機の詰まりや異物、そして初期症状の見逃しといった身近なところに潜んでいます。どれも「ちょっとした注意」で防げるものばかりですが、その「ちょっとした注意」を怠ることで大きな火災に発展してしまうのです。だからこそ、業者として正しい知識を持ち、お客様に安心を届けることが必要不可欠です。

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エアコンは快適さを支える重要な存在ですが、同時に火災リスクを含んでいることを忘れてはいけません。だからこそ私たち工事業者が安全性を意識し、正しい施工とお客様への丁寧な説明を心がけることが、一番の火災予防につながるのです。


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