エアコン工事の現場で、最も求められるのは「正確さ」と「スピード」、そして「お客様への気遣い」です。
特に家電量販店から依頼されるエアコン取付は、決められた工事枠の中で、多種多様な現場条件に対応しながら、お客様に満足してもらえる仕上がりを提供する必要があります。
しかし、そんな量販店案件だからこそ、「現場の状況が事前と違った」「時間に追われて基本確認を省略してしまった」といったことから、ちょっとしたミスがトラブルへと発展してしまうケースが後を絶ちません。
今回は、実際に量販店のエアコン工事で起きがちなトラブルとその背景、そして業者として信頼を得るための考え方を、現場経験に基づいてお伝えします。
設置後すぐに起きる「水漏れ」トラブル
量販店案件で特に多いのが、エアコン設置後の水漏れです。
これは「ドレンホースの勾配不足」や「折れ・つぶれ」「断熱処理の不備」などが主な原因ですが、忙しい現場では見落としがちです。
とくに量販店では「設置日=納品日」であるケースがほとんどで、お客様の期待値も高まっています。そんな中での水漏れトラブルは、店舗・本部を巻き込むクレームに発展することも珍しくありません。
ドレンの勾配確認や断熱処理、外壁側の固定など、地味な作業こそ丁寧に仕上げることが、トラブル予防と信頼獲得につながります。
真空引き不足による「冷えない」「ガス漏れ」問題
「新しいエアコンなのに冷えが弱い」「2週間で冷えなくなった」――こうした連絡が入った場合、疑われるのは施工不良です。
量販店では、1日に複数台の取り付けを回ることも多く、時間との勝負になる場面が少なくありません。そんな中、真空引きを省略したり、適切な時間をかけずに終わらせてしまうケースがあるのが実情です。
しかしこの“時短”こそが後々のトラブルの元。
短縮した5分が、後日メーカーや工事部隊の再訪問を発生させ、時間も費用も無駄にしてしまう…そんな状況は避けたいところです。
お客様に説明しながら、適切な時間をかけた真空引きを行い、トルクレンチでのフレア締め、気密チェックまでをルーティンにすること。それが“ちゃんとやってくれる業者”という評価につながります。
配管穴の位置ミスが美観と機能を損なう
量販店案件では、現調が無いまま初見での取付になることも多く、「筋交い避けて穴をずらした」「思ったより配管が長くなった」といったトラブルに発展することがあります。
特に、新築やリフォーム済みの住宅で室内機の位置が微妙にズレてしまうと、見た目の印象も大きく損ないます。
それが「高いお金払ったのに不格好」となり、量販店の信頼問題に直結することも。
大切なのは、「今ここに穴を開けたらどう見えるか」「お客様はどこを気にするか」といった視点を持つこと。見た目にもこだわる姿勢が、リピーターや紹介案件へとつながっていきます。
室外機の騒音・振動クレームも意外と多い
「取り付けたエアコンの音がうるさい」とお客様から指摘されるケースもあります。
実際には室内機ではなく、室外機の振動が建物に伝わって発生する騒音であることが多く、特に鉄骨造や木造2階建て住宅のベランダ設置では注意が必要です。
量販店案件では、室外機の設置スペースも限られていることが多いため、防振マットやブロックの使い方に工夫が求められます。
設置前に水平を取り、防振対策をしっかり行うことで、後からのクレームを減らすことができます。
電圧・コンセント不一致による誤接続
量販店では「お客様が自己申告した電圧情報が実際と違った」というケースが少なくありません。
「100Vと聞いていたのに200Vだった」「コンセントはあったが専用回路ではなかった」など、当日の確認不足でトラブルになることも。
こういった場合は、その場で電圧を確認する・分電盤を開けて専用回路の有無を確認する・必要に応じて追加電気工事を提案するという基本の流れを徹底すること。
万が一、誤って接続してしまうと機器の故障につながり、店舗側の信用を損なう重大クレームに発展する可能性があります。
「やりすぎくらいがちょうどいい」が量販店案件の鉄則
量販店の仕事では、とにかく「クレームを起こさないこと」が最優先です。
1件のクレームが発生すると、店舗・本部・営業・工事部門すべてが巻き込まれます。だからこそ、ちょっとした気遣いや確認の積み重ねが、最終的には案件の安定確保や売上につながるのです。
「このくらいで大丈夫だろう」ではなく、「このくらいしておけば絶対に安心」と思える仕事をしていくこと。それが、量販店に重宝される協力業者として継続的に仕事をもらえる秘訣です。
信頼される業者は、基本を徹底している
エアコン工事のトラブルは、実は特別なミスではなく、“当たり前のことを疎かにした結果”として起こることがほとんどです。
・真空引きの手抜き
・ドレンの勾配確認忘れ
・トルク管理せずフレア締め
・配管の断熱不足
・電圧・ブレーカー確認を怠る
これらはどれも、「忙しいから」「時間がないから」と理由をつけて後回しにされがちな作業。でも、それを地道に徹底できる業者こそが、量販店から本当の信頼を得られる存在です。
最後に
量販店でのエアコン取付は、スピードだけでは評価されません。
クレームを出さないこと、店舗からの信頼を得ること、そしてお客様に「この工事の人、丁寧だったな」と思ってもらえるかどうか――そこに尽きます。
もし今、量販店の仕事に興味がある、もっと案件を増やしていきたいと考えている業者さんがいれば、ぜひ一緒に仕事をしていきましょう。
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