エアコンの室外機は、屋外に設置されているため、どうしてもホコリやゴミ、落ち葉などが溜まりやすいです。そのため、定期的に掃除をしようと考えるのは良いことですが、掃除のために室外機を動かしたことで故障してしまうケースが少なくありません。
「ほんの少し動かしただけなのに、エアコンが動かなくなった」「急に冷えなくなった」「変な音がする」などの症状が出た場合、いくつかの原因が考えられます。エアコンは、室外機と室内機がセットになって動作する構造のため、室外機を移動させることでトラブルが発生することもあります。
今回は、室外機を掃除のために移動させたことで壊れる原因や対処法、修理が必要になるケースについて詳しく解説します。
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室外機を移動させたことで壊れる主な原因
① 冷媒配管(銅管)が破損・曲がった
エアコンの室外機と室内機は、冷媒配管(銅管)でつながっています。この中には、エアコンの冷暖房機能を成立させるための冷媒ガスが循環しています。冷媒ガスが正常に流れていないと、冷暖房の効きが悪くなったり、まったく機能しなくなったりする可能性があります。
移動させた際に、以下のようなことが起こると冷媒配管が破損する原因になります。
• 配管が強く引っ張られた
• 無理な角度で曲がってしまった
• 接続部分が緩んでガス漏れが発生した
もし冷媒ガスが漏れてしまうと、エアコンの冷暖房が効かなくなり、ガスの再充填が必要になります。ガスの補充には真空引き作業が必要となり、専門の機材がないと対応できません。ガス漏れが発生した場合、素人では修理が難しいため、業者に依頼する必要があります。
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② 電気配線・通信線が断線した
エアコンの室外機には、電源ケーブルや室内機との通信線がつながっています。
室外機を移動した際に、配線が引っ張られすぎると、電源が入らなくなったり、室外機が動作しなくなったりする可能性があります。
特に、以下のような症状が出た場合は、配線トラブルの可能性が高いです。
• エアコンの電源が入らなくなった
• 室外機がまったく動かない
• リモコンにエラーコードが表示される(例:「E5」や「H6」など)
配線が抜けかけているだけなら差し込み直せば直る可能性がありますが、断線していた場合は業者による修理が必要になります。
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③ ドレンホースが外れて水漏れした
エアコンの冷却や除湿の際には、**ドレンホース(排水ホース)**から水が排出されます。室外機を動かした際に、ドレンホースが抜けたり折れ曲がったりすると、排水がうまくいかずに以下のような問題が発生します。
• 室内機から水漏れする
• エアコンの運転が止まる
• 異音が発生する
ドレンホースが抜けている場合は、正しい位置に差し込めば解決することが多いですが、配管が詰まっていたり、完全に破損している場合は修理が必要になります。
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④ 室外機を傾けすぎてコンプレッサーにダメージが入った
エアコンの心臓部とも言えるのが、室外機内部にあるコンプレッサーです。
コンプレッサーは、冷媒を圧縮し、エアコンの冷暖房機能を成り立たせる重要な役割を持っています。
しかし、室外機を大きく傾けたり、強い衝撃を与えたりすると、コンプレッサーにダメージを与える可能性があります。
• 「ブーン」という異音がする
• 室外機の振動が大きくなった
• エアコンの効きが悪くなった
このような場合、コンプレッサーのオイルが正常な位置からズレてしまい、機能が低下している可能性があります。この状態で無理に運転を続けると、コンプレッサーが完全に故障してしまうため、注意が必要です。
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⑤ 室外機の水平が崩れた
室外機は、基本的に水平に設置することが重要です。
もし掃除のために移動させた際に傾いてしまったり、不安定な場所に置いてしまったりすると、冷媒の流れが悪くなり、エアコンの効率が下がることがあります。
特に、以下の症状が出た場合は、設置の水平バランスが崩れている可能性があります。
• 「ゴォー」という異音がする
• エアコンの効きが悪い
• 室外機が振動しやすくなった
水平を保つために、室外機の位置を調整し、元の安定した設置状態に戻すことが重要です。
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対処法
① エアコンのリセットを試す
• エアコンの電源を切る(コンセントを抜く or ブレーカーを落とす)
• 10~30分放置してから再起動する
• これで正常に動作するかチェック
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② 配管・配線・ホースのチェック
• 冷媒配管: 変形や破損がないか確認
• 電気配線: 抜けかけや断線がないかチェック
• ドレンホース: しっかり差し込まれているか確認
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③ 室外機を水平に戻す
• 設置場所を元に戻し、なるべく水平になるよう調整
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まとめ
室外機を掃除のために動かしたことでエアコンが故障する原因として、冷媒配管の破損、電気配線の断線、ドレンホースの外れ、コンプレッサーのダメージ、設置の傾きが考えられます。
軽微なトラブルならリセットや位置調整で改善することもありますが、ガス漏れや配線断線が疑われる場合は、業者に修理依頼するのがベストです。エアコンはデリケートな機器なので、室外機を動かす際は慎重に扱いましょう。
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