エアコンのガス漏れが発生する理由とその対処法

エアコンは現代生活に欠かせない便利な家電ですが、その中でも「ガス漏れ」というトラブルは、エアコンの効率を著しく低下させる原因の一つとして知られています。ガス漏れが発生すると、冷暖房の効きが悪くなり、電気代が増加するだけでなく、最悪の場合は修理費用が高額になることもあります。この記事では、ガス漏れが発生する主な原因を詳しく解説し、それを防ぐための対策や対処方法についてもご紹介します。

エアコンガス漏れの仕組みとは?

エアコンのガス漏れとは、冷媒ガス(一般的にはフロンガスや代替フロン)がエアコン内部の密閉された冷媒回路から漏れ出す現象を指します。冷媒ガスはエアコンの「血液」とも言えるもので、室内外の熱交換を行うために必要不可欠な役割を果たしています。この冷媒が不足すると、エアコンの冷暖房機能が正常に働かなくなります。

ガス漏れが起こる主な原因

エアコンのガス漏れはさまざまな要因によって発生します。以下に、代表的な原因を詳しく解説します。

  1. 配管の接続部の緩みや劣化

エアコンの配管は、室内機と室外機をつなぐ重要な部分です。この接続部が緩んだり、劣化したりすると、そこからガスが漏れることがあります。

主な原因:

  • 配管の接続部で使用されるフレアナットの締め付けが不十分である場合。
  • 長年の使用によるパッキンやゴム部分の劣化。

対策:

  • 定期的な点検で、接続部分の緩みや劣化がないかを確認する。
  • 劣化が見られた場合は、早めにパッキンや部品を交換する。
  1. 冷媒配管の施工不良

エアコンを設置する際の施工ミスは、ガス漏れの大きな原因となります。

主な原因:

  • 配管のフレア加工が不適切で、接続部に隙間が生じている。
  • 配管をカットした際に発生する「バリ」(切り口の鋭利な部分)が原因で密閉性が損なわれる。

対策:

  • 信頼できる経験豊富な業者に施工を依頼する。
  • 取り付け後に、漏れ検知器などでガス漏れのチェックを行う。
  1. 配管の腐食や損傷

エアコンの配管は屋外で使用されるため、外部環境の影響を受けやすい部分です。

主な原因:

  • 雨や湿気による錆びや腐食。
  • 台風や地震などの衝撃による損傷。
  • 塩害(沿岸地域では特に発生しやすい)。

対策:

  • 配管を耐候性の高いテープやカバーで保護する。
  • 錆びや腐食が見られる場合は、早めに専門業者に修理を依頼する。
  1. 室外機や冷媒回路のトラブル

エアコンの室外機や冷媒回路そのものに問題がある場合、ガス漏れが発生することがあります。

主な原因:

  • 室外機が強い衝撃を受ける(転倒、落下など)。
  • 冷媒回路の溶接部に小さなひび割れが発生する。

対策:

  • 室外機を安定した場所に設置し、動かないようにしっかり固定する。
  • 冷媒回路の問題が疑われる場合は、早急に専門業者に点検を依頼する。
  1. 経年劣化による冷媒不足

エアコンを長期間使用していると、冷媒回路や配管の微細な部分から徐々にガスが漏れることがあります。

主な原因:

  • 長年の使用による自然な劣化。
  • 古い機種の場合、冷媒回路自体が劣化している可能性。

対策:

  • 古いエアコンは定期的に点検を行い、必要に応じて冷媒の補充や部品交換を行う。
  • 新しい機種に買い替えることで、最新技術を活用した耐久性の高いエアコンを利用できる。

ガス漏れを示すサイン

ガス漏れが発生しているかどうかは、以下のような症状で判断できます。

  • 冷暖房の効きが極端に悪くなる。
  • 室外機の運転音が普段より大きくなる、または異音がする。
  • 配管接続部や室外機の周辺に油のような跡が見られる(冷媒には潤滑油が含まれているため)。
  • エアコンのリモコンや本体にエラーコードが表示される。

これらの症状が見られる場合、速やかに点検を依頼することが重要です。

ガス漏れを防ぐためのメンテナンス

ガス漏れを未然に防ぐには、日常的なメンテナンスが欠かせません。

  1. 定期点検の実施
    専門業者による点検を年に1回程度行うことで、劣化や損傷を早期に発見できます。
  2. 接続部分の確認
    エアコンを使用している間、接続部分の緩みや異常がないか定期的にチェックしましょう。
  3. 屋外環境の保護
    室外機や配管が風雨や塩害にさらされないよう、適切なカバーを設置することが有効です。

ガス漏れが発生した場合の対処法

ガス漏れが確認された場合は、次のように対応してください。

  1. エアコンの使用を中止する
    ガスが漏れた状態でエアコンを使用すると、さらなるダメージを引き起こす可能性があります。
  2. 専門業者に依頼する
    ガス漏れの修理は高度な技術が必要です。必ず専門業者に修理や点検を依頼してください。
  3. 冷媒の再充填と原因解決を同時に行う
    単に冷媒を補充するだけでは不十分です。漏れの原因を特定し、修理を完了させることが重要です。

まとめ

エアコンのガス漏れは、施工不良、接続部の緩み、配管の損傷や劣化など、さまざまな原因によって引き起こされます。日々のメンテナンスや定期点検をしっかり行うことで、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。もしガス漏れが発生してしまった場合でも、速やかに専門業者に依頼し適切な対応を行うことで、エアコンを長持ちさせ、快適な室内環境を保つことができます。


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